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1995年の阪神淡路大震災では、非常に多くの土木構造物や建築物が被災したことは周知のとおりである。この地震以降、土木構造物や建築物に対する耐震設計法が大きく変更されるとともに、道路や橋梁等の土木構造物の耐震補強を始めとして、RC造建築物や木造住宅の耐震診断や補強の重要性が高まった。また、2011年東日本大震災においても多くの構造物が被災したものの、津波による人的被害が大きかったことが強烈な印象として国民の記憶に残った。これら過去の巨大地震の被害を踏まえて、現在、政府は東海、東南海、南海の3つの震源域の連動によるマグニチュード9級の南海トラフ巨大地震に対する最悪の想定被害(最大死者数32万人、経済的被害約220兆円)に基づいた地震防災対策等を地方自治体や各種企業等に要望している.国や地方自治体は,公共性が高い土木構造物の耐震補強工事を実施するが,学校、病院や自治体所有の公共性のある建築物を除いて、民間の建築物や個人住宅の耐震診断や耐震補強工事に関しては補助金制度の利用はあるものの、すべてを国や地方自治体が実施してくれるものではない。
2.受講対象者 一級土木施工管理技士および二級土木施工管理技士
講座はA〜Eの5講義とする。1時間で1ユニット数とし、合計5時間(5ユニット)開講する。
記号 |
講義名 |
時間 |
内容 |
A |
耐震工学の基礎知識 |
1 |
地震発生の原因、地震の規模、震度について概説し、現状における課題について説明する。 |
B |
構造物の震災事例 |
1 |
我が国に発生した地震と構造物の被害について概説する。 |
C |
活断層と地震動について |
1 |
想定地震による地盤特性を考慮した地震動予測について概説し、舞鶴市の地震ハザードマップについて解説する。 |
D |
RC構造の耐震補強工法について |
1 |
RC構造物の耐震診断、耐震補強工法および地震時応答解析について概説する。 |
E |
木造構造の耐震診断と補強工法について |
1 |
既存軸組木造構造物の耐震診断、振動実験、補強工法および地震時倒壊解析について概説する。本研修の全体のまとめと質疑応答も実施する。 |
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合計 |
5 |
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4.講師 舞鶴工業高等専門学校教授・学術博士 高谷 富也
5.日時 2013年9月14日(土曜日)13:00〜18:00
7.プログラム番号(登録番号) 221375
8.主催者 水嶋CG安全衛生協力会
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